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1LDKの部屋にベビーベッドを入れたとき、思っていたより狭いと感じました。寝室とリビングを移動させながら使っていたのですが、リビングに持ってくると、それまで夫婦でゆっくり過ごしていたスペースがなくなります。
子どもが生まれる前、私は赤ちゃんを迎えても、この部屋で3人で暮らせると思っていました。実際には、まだ寝ていることが中心の時期から手狭さを感じ、生後半年ごろには、より大きな部屋へ引っ越しました。
出産前から住み替えを勧めていた妻とは違い、私は当初、引っ越しに前向きではありませんでした。その考えが変わったのは、子どもとの生活を実際に始めてからです。
出産前は、引っ越す必要を感じていなかった
夫婦2人で暮らしていたのは、1LDKの賃貸です。広さに不自由はなく、私にとっては暮らしやすい部屋でした。
妻は出産前から、子どもが生まれると手狭になるので引っ越したほうがよいと話してくれていました。それでも私は、今の部屋で暮らせると思っており、住み替えには積極的になれませんでした。
そう考えていた背景には、我が家なりに空間を広く使う工夫をしてきたこともあります。家具や家電を必要以上に増やさず、部屋をすっきり使っていたので、子どもが1人増えても何とかなるという見通しでした。
今振り返ると、私は子育て用品が増える量を甘く見積もっていました。部屋の広さそのものというより、そこに新しく加わる物の多さを想像できていなかったのです。
物を増やさず、1LDKを広く使う工夫
収納はもともと妻が得意で、きれいに整理整頓してくれていました。私も、使用頻度の低い家電や余計な物を増やさないようにしていました。家具や家電がどれくらい場所を取るかを意識しながら暮らしていました。
例えば、大きなソファは置かず、無印良品の「体にフィットするソファ」を使っていました。クッションタイプなので、使わないときには簡単にしまえます。くつろぐための物を置きながら、部屋を広く使うための選び方でした。
テレビも持っていませんでした。映像を見るときはプロジェクターやパソコンの外部モニター、タブレットで代用していました。テレビを置くための場所を取らずに済むのは、1LDKでは都合がよかったのです。
炊飯器も置いていませんでした。ご飯を炊くときは電子レンジ専用炊飯器の「ちびくろちゃん」を使っていました。専用の炊飯器を置く場所を使わずに済むのも、我が家の省スペースの工夫の一つでした。
こうした工夫があったから、私は夫婦2人で暮らす部屋にそれほど不満を感じずにいたのだと思います。ただ、子どもが加わってからの部屋は、これまでと同じようにはいきませんでした。
ベビーベッドが来て変わった、リビングの広さ
狭さを最初に実感したのは、レンタルしたベビーベッドを置いたときです。我が家ではベビーベッドを寝室とリビングの間で移動させて使っていました。ベッドを2台用意するのではなく、1台を動かして使うことも、物を増やさないための工夫でした。
ところが、リビングへ運ぶと、同じ部屋なのに、私たちが過ごせる空間が減ったことを実感しました。家具の数を抑えていた部屋でも、ベビーベッド一つで広さの感じ方が変わったのです。
さらに、おむつをはじめとした子どもの物が増えていきました。必要な物を置くだけで、それまでの夫婦の暮らしとは違う手狭さが出てきます。
まだ子どもはベッドで寝ていることが中心で、部屋を歩き回っているわけではありません。それなのに、すでに狭いと感じていました。
歩き始めた先の暮らしを考えて引っ越した
引っ越しを決めるうえで一番大きかったのは、子どもが動き始めたら、遊ぶスペースがなくなることを容易に想像できたことです。
その時点では、まだベッドを中心に過ごしていました。実際に歩き始めたら、どこで遊ぶのか。今よりさらに活動する場所が必要になったとき、この部屋で生活していくのはストレスを感じそうだと思いました。
ベビーベッドやおむつが増えたことで感じた狭さは、目の前の暮らしの問題でした。一方、住み替えを考えるときには、これから子どもが動くようになったあとの生活が気になりました。物を減らす工夫を続けるだけでは、子どもの遊ぶ場所を十分に確保できるとは思えなくなったのです。
広さだけが理由ではありません。部屋は大人の暮らしに合わせたつくりで、子どもにとって危険だと感じるポイントも多くありました。子どもの日々の行動を考えた部屋を、一から作りたいという思いも、住み替えを考えた理由です。
当初は引っ越しに前向きでなかった私も、実際に暮らして感じた手狭さと、その先の生活を考えて、引っ越そうと思うようになりました。そして生後半年ごろ、1LDKからより大きな部屋へ移りました。
3人で暮らして初めて分かったこと
子どもが生まれる前までは3人でも暮らせる部屋だと考えていましたが、実際に一緒に暮らし始めると手狭感が出てきました。
出産前の私は、部屋に置く物を工夫すれば何とかなると思っていました。けれど、考えるべきだったのは物の置き場所だけではありませんでした。これから子ども自身が動くようになれば、遊ぶための空間も必要になります。
出産前から引っ越しを勧めていた妻の言葉を、日々の生活の中で私も実感するようになりました。夫婦2人には十分だった同じ部屋を、家族3人で過ごす場所として見直すことになったのです。
