40歳の管理職だった私が、7カ月の育休を取ると決めた理由

「家族のために 7カ月を選ぶ」の文字、点の道すじ、TETEnobuのシンボルを配したアイキャッチ

40歳で初めての子どもが生まれました。当時の私は、部下を持つマネージャーやプロジェクトリーダーとして働いていました。

周囲に、マネージャーで育休を取った人はいませんでした。男性が育休を取っても大抵は1か月程度で、長くても3か月ほど。約20年働く中で、1年間の育休を取得した男性は、社内外を含めても1人しか聞いたことがありませんでした。

私自身も、最初から7カ月の育休を考えていたわけではありません。当初は、3〜4か月程度も候補でした。

それでも最後は7カ月を選びました。その判断の前には、コロナ後に変わった人との関わり方、会社やキャリアへの見方の変化、妻との話し合い、そして子どもが小さい時期をどう過ごしたいかという自分なりの考えがありました。

目次

長期の男性育休が身近ではなかった40歳・管理職の私

私は就職氷河期世代です。コロナ前までは、会社中心の生活を「昭和の気合と根性」のような感覚で過ごしていました。

仕事を頑張り、成果を出すことは、長い間、私にとって生き甲斐でした。一方で、もともと強い出世欲があったわけではありません。

そんな自分が40歳で初めて父親になることになり、育休をどのくらい取るかを考えることになりました。

管理職として育休を取ること自体、少なくとも私の周囲では前例がありませんでした。まして7カ月となると、身近な選択肢ではありませんでした。そうした中で、最初から「7カ月休もう」と決めていたのではなく、3〜4か月という期間も含めて考えていました。

会社中心だった生活と、キャリアへの見方の変化

7カ月の育休を選ぶ背景には、子どもが生まれる前から少しずつ起きていた、自分の価値観の変化がありました。

大きかったのは、コロナ後に家族以外の人との関わり方が変わったことです。プライベートの付き合いはかなり減っていました。妻の妊娠後に飲み会や私的な外出をほとんどやめても、我慢している感覚はありませんでした。自然に「行かない」ことを選べていました。

それまでの私は、仕事を中心に生活を組み立てていました。しかし、人との付き合い方が変わる中で、会社の外にある時間の使い方も以前とは違って見えるようになっていました。

大手企業の早期退職を見ていたことも、私の会社への見方に影響しました。企業に献身的に勤めるより、身近な人と長く過ごしたいという思いが強くなっていました。

さらに、お金の知識を発信している「リベ大(リベラルアーツ大学)」に出会ったことも、会社やキャリアへの考え方に影響しました。当時の私は、会社で出世して給料を5万円上げるより、投資や副業で5万円得る方が成功確率が高いと判断していました。

もともと強い出世欲もなかったため、7カ月の育休によるキャリアへの影響は、当時の私はあまり気にしていませんでした。

仕事で成果を出すことを生き甲斐にしてきた一方で、会社だけに時間を寄せることが、自分にとって唯一の選択ではなくなっていました。

妻と話し、3〜4か月から7カ月を考えるようになった

安定期に入るまでの間に、妻とは「育休をどのくらい取るか」をたくさん話しました。妻は、私にできる限り長く育休を取ってほしいと考えていました。

一方で、当初の私は3〜4か月程度の育休も候補にしていました。私の周囲では、男性の育休は長くても3か月程度でした。その感覚から見れば、7カ月はかなり長い期間です。

育休期間を考える中で、私は子どもが小さい時期について考えるようになりました。

私は、この時期は子どもの変化が大きいと感じていました。子どもが小さい時期に、できるだけ長く家族と過ごしたいと思うようになりました。

お金の面では戸惑いもありました。ただ、妊娠中から準備していたため、最終的には大きな心配にはなりませんでした。

こうして、3〜4か月という選択肢から、より長く家族と過ごすという選択へ、私の考えは変わっていきました。

長い社会人人生の中で、家族と過ごす時間

育休期間を決めるとき、大切だったのは当時の私のこの思いでした。

長い社会人人生の中で、家族のためだけに過ごす時間を持ちたいと思いました。

周囲で男性が取っていた育休と比べれば、7カ月は長い期間でした。

それでも私の中では、会社やキャリアへの見方が変わっていました。妻と何度も育休期間を話し、子どもが小さい時期をどう過ごしたいかを考えました。給付制度と給付率の区切りも現実的な判断材料にして、3〜4か月ではなく7カ月を選びました。

私にとっては、長い社会人人生の中で家族のために時間を使いたいという思いが、最後の判断につながりました。

今、振り返って

7カ月の育休で、新しいスキルが増え、生活力も大きく上がりました。自炊などを通じて、出費を抑える力もつきました。人間的にも成長できたと感じています。

そして今振り返ると、家族との時間は、私にとって何よりも宝物になりました。

育休前の自分に言葉をかけるなら、「育休は必ず取得して下さい」。そう伝えたいと思います。

この言葉は、今の私から、育休を取る前の自分に向けたい言葉です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

40歳で初めて父親に。

管理職として7カ月の育休を取りました。

自分が迷い、考え、試したことを記録しています。

目次